「業務スーパー」で2割引きで調達した薄切り牛肉を使った「吉野家再現牛丼」は大成功だった。
子どもたちは「すき家」にしか行ったことないはずなのに、「うまい!吉野家みたい!」と絶賛の嵐。お代わりしまくった結果、夕食が終わると、1人分しか残らなかった。
しかし、我が家の牛丼はつゆだくだ。
牛肉とたまねぎは1人分しか残っていないが、つゆは少なく見ても3人分は残っているのだ。
残り物は翌日のお昼にでも食べるのが「節約生活」の王道だと思うが、今回の残り物ではランチ1人分にしかならない。
おまけに、大量のつゆが余ってしまう。
結論から言うと、ゆでうどんをぶち込み、肉うどんにリメイクしたわけだが、え? 「そんなめんどくさいことしなくても、下水に流せばいいじゃねえか」って?
突然だが、我が家では、料理の残り汁を下水に流すことに何となく罪悪感がある。
ミクロの話で言うと、以前、キッチンの排水管が詰まったことがある。
マクロな話にも視野を広げると、下水処理に負担をかけ、巡り巡って下水道使用料の引き上げにつながるのじゃないかっていう損得勘定もある。
当然、河川汚染にもつながりかねないし、今風に言うと、「環境的にも自治体財政的にもSDGsではないのでは?」という問題意識があるわけだ。
この罪悪感が思い込みなのかどうか、調べてみると、長野県軽井沢町が同じような問題意識を持っていた。
ふだん何気なく台所で流している料理の残り汁がじつは河川を汚していることをご存知でしょうか。たとえば、牛乳1本(200ミリリットル )を流すと、魚が住める水に戻すためには、浴槽(300リットル)9杯分の水で薄めなければなりません。てんぷら油200ミリリットルの場合は、浴槽200杯分もの水が必要となります。
浄化管理センターはなんでも処理できる施設ではありません。いろいろなきまりを守って下水管を大切に使っていただくことで、私たちの町の環境はようやく保たれるということをよくご理解のうえ協力してください。
流石、上流階級が集まる軽井沢だ。まさか大デフレ時代を生き抜く「節約階級」の我が家と交わることがあるなんて、想像もしてなかったぜ。
前置きが長くなったが、そのまま食べたら1人分の牛丼にしかならないので、大量のつゆを無駄にせず、3~4人分の肉うどんにリメイクした。
味も当然大好評。
家計に優しいのはもちろん、環境にも自治体財政にも優しいリメイクだった。
え? ゆでうどんはどうやって調達したのかって?
もちろん、「業務スーパー」の2割引きですよって。
(薄切り牛肉を2割引きで調達した話の詳細はこちら↓)