今シーズン初のおでんを作りました。
きっかけは二つ。
一つ目は、呆れ返るような猛暑に苦しんだ夏も終わり、ようやく冬の到来が感じられるようになったこと。
そして、夫婦の会話で久しぶりに朝ドラ「ちむどんどん」の話が出たことです。
話題の中心は、黒島結菜演じる暢子が屋台のおでん屋を立て直すエピソードです。「客に大不評だった暢子イタリア風おでんを僕の手で作ってみたい」と夫が言い出したのですが、妻は猛反対。「どうせ作るなら普通の和風おでんを食べたい」と逆に提案し、夫がつくることになりました。
冷凍庫を開けると、半額シールの「お得だね 煮もの袋」がありました。
夏が始まる前、前おでんシーズンの最後に売れ残りを買ったのだと思います。新潟の「堀川」という会社の商品ですが、商品名がダジャレになっていていい感じですよね。
ほかにもトップバリュの練り物製品「ごぼう天」や「かく天」も半額シール付きで凍っていました。
買ったのはいずれも「また旅」ブログを始める前です(初投稿は9月3日)。「節約階級」宣言をしたのが10月10日でしたが、そんなにも前から見切り品を買い漁っていたのかと感慨深くなりました。半年前より円安も物価高騰も進んでいるんですから、「増税」だの「減税」だの言葉をもてあそんでいる岸田政権の支持率が上がらないはずですよね。
そういうわけで、練り物はそろっていたのですが、常備しているだし昆布が切れていました。代わりに「おだしカクテル」の「鰹」と「椎茸」を使いました。(もちろん貰い物です。節約階級が手を出そうという思いつくジャンルの商品ではありませんが、これは無添加で味もしっかり出ます)
レシピは「味の素パーク」を参考にしました。
作り方は夫が適宜アレンジしました。
- ゆで卵をつくる。沸騰してから8分ゆでる。
- ダイコン(ようやく値段が落ち着き、「冬価格」で手に入るようになりましたね)とニンジンとシイタケを薄くイチョウ切りにし、大鍋に入れ、火にかける。
- 鍋におだしカクテル、しょうゆ(薄口も濃い口も)、みりん、塩を適量入れ、味を決める。沸騰したら15~20分煮る。
- 練り物、鶏肉(モモでもムネでも)、糸こんにゃく、厚揚げを適当な大きさに切り、別の鍋で油抜きとあく抜きをする。ダイコンとニンジンに火がある程度通ったら、ゆで卵と一緒に大鍋に入れる。
- チンゲン菜を手でちぎり、大鍋に入れる。
- 15分ほど弱火で煮込んだ後、とにかく冷ます。
味は家族全員大絶賛で、「暢子のイタリア風おでんにしなくてよかったね」との見解で一致しました。
ポイントは油抜きとあく抜きを怠らないことです。
というわけで、今シーズン初のおでんは大成功ですが、気になることが一つだけあります。
牛すじや牛アキレスの類の値上がりしていました。
前シーズン比で「1・5倍」ぐらいのお値段になっていて、ためらった結果、購入に踏み切れませんでした。
他の部位と比べると特別高くなっている気がします。
今回は半年前の冷凍物を使うことで前シーズン並みの出費でおでんを楽しめましたが、今シーズンの食材だけで作るとなると、大幅なコスト増が予想されます。
安く、おいしく冬を迎えたいものです。