【新型コロナ下の旅行】戸惑いの髪の毛。そして地元民の反応。あるいは衛生観念

新型コロナウイルスが猛威を振るっていたころの話です。

 

旅行大好きの我が家は実は温泉も大好き。

 

この二つの願いを叶えられるのは温泉宿しかありません。

 

感染拡大におびえつつも温泉欲を抑えられなくなり、混雑してなさそうな温泉宿を探すことにしました。

 

条件は三つ。

 

 

 

①客室でも温泉に入れる

②旅行気分を味わえる程よい距離

③価格がリーズナブル

 

条件を満たしてくれる温泉宿が一つだけありました。

 

ドライブを楽しみながら到着した宿は、緑に囲まれて、近くには川が流れ、落ち着いた雰囲気でした。

 

客室で入る温泉は肌がつるつるになり最高。

 

夜のしゃぶしゃぶも最高。

 

だったのですが、チェックインし、客室に入り、すぐに見つけた髪の毛だけは気になりました。

 

「あれ?」と周囲を思い見回すと、また髪の毛。そこにもあそこにも髪の毛。また髪の毛。

 

ぞっとしました。

 

後日、この話を温泉宿がある地域が地元の友人に話したことがあります。

 

反応は

 

「客室にウイルスを持ち込まないようにするため、掃除も最小限にしているんですかね」

 

というものでした。

 

この視点は考えもしませんでした。

 

あのころは未知のウイルスに多くの人が神経質で、毎日のように「衛生観念というものは人によってこうも違うのか」と実感したものです。

 

新型コロナが5類に移行した現在、宿泊施設の客室でまた髪の毛を見つけたとして、我が家はどんな反応をするだろうか。

 

そんなことを考えることもあります。衛生観念は時代によっても変わると考えるからです。

 

しかし、反応を試す機会はまだありません。

 

なぜなら、あれ以来、3カ所ほど温泉宿に泊まりましたが、客室に足を踏み入れた瞬間に髪の毛を見つけたことはないからです。