突然ですが、決めました。
もう、「第三のビール」を買わないと決めました。
賃金アップに見合わない物価高に苦しむ我が家には痛い値上げですし、政府の繰り出す「庶民狙い撃ち」感にうんざりしているからです。
各種報道によりますと、350ミリリットル缶で「10円弱」の増税になるみたいです。
振り返りますと、3年前の2020年にも「10円弱」の増税がありました。
つまり、この3年で「およそ20円」の増税ということになります。
ちなみに、「本物ビール」は同じ3年間で、「約14円」の減税になるそうです。
これを「庶民の楽しみへの狙い撃ち」と言わずして、どう表現すればよいのでしょうか。
なぜ同じビール類で増税と減税が入り混じるのかと不思議ですが、背景には政府の方針があるみたいです。
2026年10月には「本物ビール」「発泡酒(第二のビール)」「第三のビール」の税率を一本化するようです。
つまり、3年後には「本物ビール」はさらに減税、「第三のビール」はさらに増税となるのでしょうか。
「価格ではなく味わいで選べるようになる」と解説するサイトもありますが、庶民にとっては単なる「値上げ」です。
20円も上がったら、おめえ、そもそも口に入んねえじゃねえかよ、です。口に入らなかったら、味わえねえじゃねえかよ、です。
「発泡酒」も「第三のビール」も、生活に苦しむ庶民のためメーカーさんが少ない麦芽で「本物ビール」と同じような味を実現した企業努力のたまものであると理解しておりますが、政府が庶民の楽しみを奪おうってんなら、こっちははなから飲みやしねえよ、我が家の家計ベースでいけば、間接的に納める酒税は減らしてやるからな、です。
実際に、我が家では、3年前の値上げ以降、第三のビールの買うペースが著しく鈍化しました。
スーパーが値引きクーポンを配布してくれたり、メーカーが缶詰などつまみ系のおまけを付けてくれたりした場合に限るようになりました。
先日、行きつけのスーパでは、9月中の買いだめを促すポップが店内をにぎわしていました。
サッポロビールさんが亀田製菓「柿の種」をおまけにつけてくれていたので、思い切って買うことにしました。
「のだめカンタービレ」の千秋先輩、「あさが来た」の新次郎さんでおなじみの玉木宏さんのさわやかな笑顔と、迫りくる増税地獄との落差に、記事を書いている顔がゆがみんできます。
我が家最後の「第三のビール」です。
これが本当の最後にならないよう、減税でもあればいいのですが。
政府が「減税したら負け」と思っているのだとすれば、企業が物価高に見合う賃金アップをできる経済・財政政策を切望いたします。記事を書く時の顔が玉木宏ばりにさわやかになるような政策を。