【今週のお題「納豆」】イオン和日彩々「たれ・からしなし納豆」を活用し家計革命を起こす

今週のお題「納豆」

 

ついに禁断の納豆に手を出してしまった。

 

イオンのプライベートブランド(?)の和日彩々「たれ、からしを省いた 極小粒納豆」のことである。

 

理由はもちろん値段の安さだ。なんと3個パックが税抜き「58円」だ(イオンホームページ参照)。

たれとからしを省いた納豆は「節約階級」の味方

これまでは、タカノフーズ(「ふわりんやわらか納豆」)やミツカン(「金のつぶ たれたっぷり! たまご醤油たれ」)、あづま食品(「おろしだれ納豆」)の商品を愛用していた。しかし、折からの物価高騰でいつも利用しているスーパーではいずれも最大20円ぐらい値上げされてしまった。

 

我が家ではとにかく納豆を食べる。おやつの記事でも紹介したが、子どもたちは小腹がすいた時に小魚系スナックは食べないくせに、納豆は自分でまぜまぜやって食べている。そのせいで、我が家の「節約将軍」こと妻は本当は納豆大好きなのに「あんたらがそんなに食べていると私は遠慮してしまう」と言うほどだ。

 

なので、納豆の値上げは本当に困った。家計に響くと嘆いたって、じゃあ、これだけ低価格で良質なたんぱく質が摂取できる食材がほかにあるのかって話だからだ。

 

有力な打開策が見つからずイオン系スーパーで夫婦でカートを押していた時、ふと目に入ったのが「たれ・からし省き」だった。それまでも陳列棚で何度も見ていたが「たれとからしが入っていないなんて不便だろう」と思い、購入する発想がなかった。

 

しかし、発想というものは転換してみるものである。

 

ふと考えてみると、辛いもの嫌いの子どもたちは「からし」を使っていない。我が家の冷蔵庫には「からし」が山のようにたまっているのである。

 

たれは醤油やめんつゆで代用できる。からしは辛いもの好きの夫が使う。そして、1パックあたり最大50円の節約ができる。

 

「これは一石三鳥じゃないですか」。夫婦は手をカートから離し、がっちり握手を交わした。

 

そして、「たれ・からし省き」を初めて手に取った。

 

パッケージをよく確かめると、使用大豆の説明に「遺伝子組み換えと分けて管理しています」の表記があった。

 

「遺伝子組み換えじゃないじゃん!」。夫婦はまたもがっちり握手を交わした。「安物は遺伝子組み換えに違いない」と思い込んでいた。凝り固まった発想を恥じつつ、試しに1パックをカートに入れた。

 

「たれ・からし省き」が初めて食卓に並んだ日。

 

子どもたちに「たれはないから、味は自分で考えてね。しょうゆでもめんつゆでもポン酢でもなんでも使っていいよ。こういうのを『味変』って言うんだよ」と説明した。

 

反応は上々。納豆そのもの味も問題なく、子どもたちは「きょうはしょうゆにする。たらし過ぎると辛くなるから、パパがかけてよ」とお願いすることも定番となり、食卓がさらににぎやかになった。

 

夫婦は「一石三鳥」を期待していたが、効果はそれ以上だった。

 

しかし、物事は思うように進まないものである。

 

このブログでは恥ずかしながら、我が家が「見切り品ホリック」であると繰り返し言及しているが、納豆も例外ではない。

 

子どもたちは特に「たまご醤油たれ」が好きなこともあり、納豆の見切り品を見つけると、変わらず購入していた。

 

すると当然ながら、冷蔵庫には「たれ・からし省き」と「たまご醤油たれ」が並んだ。

 

夫は「計画経済を市場経済が侵食し始めたね」と形容した。

 

子どもたちは躊躇なく「たまご醤油たれ」を選んだ。

 

次の日も。その次の日も。

 

ある日、子どもたちに理由を聞いてみると、答えは「たれがついていた方がラクなんだもん」だった。

 

反論のしようがなかった。

 

夫は「ソ連が崩壊した理由が分かったよ」と嘆き、妻に握手を求めた。

 

「節約将軍」こと妻は夫の手を振り払い、「今は握手するタイミングではないやろ。何の成果も出ていない」と瞳の奥に炎をたぎらせた。