「3度の飯と同じぐらいビールが好き」がモットーのわが家ですが、3年前の「第三のビール増税」以来、「夜のお供」の主役は徐々にレモンチューハイにシフトしてきました。
この間、さまざまなメーカーを飲み比べ、キリン「氷結無糖レモン」(7%)が主役の座を勝ち取りました。魅力は、甘ったるさがなく、レモンの風味もすっぱ過ぎないところ。しかし、数回の値上げがあり、残念ながら主役の座から陥落しました。
以来、主役を探し求める旅が始まりました。
比較的リーズナブルなプライベートブランドを数種類を試した結果、トップバリュ「無糖レモンCHU-HI」が絶対的エースに君臨しました。味の方向性が「氷結無糖レモン」に近い上、価格は「85円」(350ミリリットル)と、大手メーカーより約20円以上安いのです。円安と物価高騰がとどまる気配を見せない中、節約階級の強い味方なのです。
しかし、今年に入り異変が起きています。
夏ごろから品薄状態になり、行きつけのスーパーでは陳列棚から姿が消えたこともありました。
その後、いったん復活しましたが、ようやく秋らしさを感じるようになったごろから、完全に消滅してしまったのです。
絶対的エース不在では食卓に「華」がありません。
新たな主役を探し求め、大手メーカーの特売品(100円未満に限る泣)を中心にトライしていますが、気に入った味に出合えていません。
かといって、10数円上乗せして「氷結無糖レモン」に出戻りすることは家計が許しません。
こうなったら、「探すしかない!」と近隣自治体含むイオン系スーパーを片っ端から探しました。母を探して三千里移動した主人公の気持ちも理解できようというものです。
そして、見つかりました。
自宅から最も近いイオン系スーパーでした。
自動ドアが開き、アルコールコーナーにたどり着き、あきらめ半分で冷蔵陳列棚を確認したのですが、夫が漏らした言葉は「やっぱりなかったね」でした。
しかし、妻はあきらめていませんでした。
「裏にはまだ冷やしていないストックがあるんじゃなかったけ?」
「それだ!」
夫婦は手をつなぎ、裏に回りました。
そこには20本弱ですが、「無糖レモンCHU-HI」が鎮座していたのです。
絶対的エースとの3週間ぶりの再会でした。
買い占めは気が引けるので、12本購入しました。
その夜の食卓には「華」が戻りました。
ただ、行きつけのスーパーの陳列棚には商品を紹介する値札さえもなくなっており、品薄状態は改善されていないと思われます。
「夜のお供」「夜の絶対的エース」を探し求める旅は終わりそうにありません。