【スイカゲーム】むすこの親友のきゅうりくん

「むすこくんのおかあさ〜ん、むすこくんは『スイカゲーム』やったことあるのお〜?」

 

むすこの親友は顔や全身のフォルムがきゅうりを思わせる、へにゃるんとしたかわいらしい男の子だ。

 

 

「う〜ん、多分やったことないんじゃないかなあ」と答え、「むすこくんはやったことあるって言ってた?」と聞いてみた。

 

「やったことないって言ってたあ〜」ときゅうりくん。

 

なんじゃそりゃと思いつつ、「どんなゲームなの?」と聞いてみた。

 

きゅうりくんの説明をここで文字にするのは難しいが、「ぷよぷよ」のような感じのゲームなのだろうかと想像しつつ、次の言葉に詰まってしまい(仮に「『ぷよぷよ』みたいだね」と言っても伝わるとは思えないのだ)、「へ~、面白そうだねえ。じゃあ、『スイカゲーム』があるなら、『メロンゲーム』もあるのお~?」と聞いてみた。

 

我ながらいい加減な質問をしてしまったと内心苦笑していると、きゅうりくんはいっそう全身をへにゃるんとさせて「ええっとねえ、『ウォーターメロンゲーム』ならあるんだよお」と答えてくれた。

 

きゅうりくんは、「スイカ」を英語にすると「ウォーターメロン」だと知っているのかと驚き、こんなユーモアのある子がむすこと親友でよかったなあとあらためてふたりの出会いに感謝した。